なぜトレードで勝てないのか
投資の世界に入った人が必ずぶつかる壁です。そしてそれを乗り越えると再び同じ疑問が立ちふさがります。「なぜトレードで勝てないのか。」トレードは、地図のない山登りに似ています。後からなら道はわかるけど、実際に歩くと迷うんです。
投資と投機
実際に投資の世界には多くの人が夢いっぱいで意気揚々と参入し、資金を溶かして撤退していきます。それでも以前は「投資」、もしくは「投機」の世界は一部の人たちの世界でした。しかしそれも現在は状況が変わってきています。
ちなみに、投資は「木を育てる」ようなもの、投機は「波乗り」のようなものです。見ている時間の長さが異なります。
日本人と投資リテラシー
多くの日本人は長く「元本保証」に慣れ、投資からは距離を置く状態が続いていました。ポートフォリオが「現金と預金がほとんど」という状態ですね。そしてそんな中で新NISAやiDeCoなどが始まり、投資がより身近な存在になりました。 私はいつも思っていました。資本主義の本質は投資であり、資金がある人が投資し、その投資が富を生む。そして投資の見返りとしてその富のリターンを受け、社会も発展する。しかし現実問題、日本では「(株式)会社は株主のものじゃない」という資本主義に反する論理が跋扈し、「父親が株に手を出して大変なことになった」というような投資に対しての忌避の感情にあふれています。 そして、そのこともあり、投資に対する教育がないままに、日本人は投資に対するリテラシーが足りない状態でその投資の世界に足を踏み入れることになっているのです。
私自身の失敗
そう。かくいう私もそうでした。最初はビギナーズラックで結構勝てました。半年で資金は4倍。未来はバラ色だと信じていました。しかし、それは幻想であることにその後気づかされます。
投機の世界へ
このサイトではこの「投資」の部分に関してもこれから書いていこうと思っていますが、それよりもさらに厳しい世界。いわゆる「投機」の世界であり、デイトレードに代表される「短期売買」の世界の話をこれからこのシリーズ「なぜトレードで勝てないのか」でしていこうと思っています。
よくある誤解
振り返ってみると私もそうでしたが、少しトレードをすると、嬉しそうに勝ちパターンを見つけたという人が出てきます。「ほら、ここで買ってここで売ればいいんだよ。」 少しトレードを長くやっている人は分かると思います。そう。全体が見えているチャートで、安いところで買って高いところで売れば大儲けです。ちょっと手先が器用な人はインジケーターでそれを表示できるようにして意気揚々です。 でもそれではうまくいきません。結局は「後出しじゃんけん」であり、その行為に意味はないんです。
このシリーズの目的
このシリーズではこういった、多くの人が勝てない理由を私が多くの失敗の経験から学んだ事として整理してお伝えしようと思っています。「なぜ勝てないのか」と悩んでいる人に一筋の光明となればという気持ちでいっぱいです。
シリーズの構成
このシリーズの構成は、ざっくり言うと「私が気づいた順番」であり、それを基準に重要度が高いほど後に構成されています。前半は比較的単純なことで、気づいている人が多い項目が多く、後半に進むに従って、「そこが知りたかった」という人が増えるんじゃないかと思っています。
次回予告
次の投稿からいよいよ本題として、第一章「トレード初心者が必ずぶつかる壁|全部勝とうとしてない?」に入っていきます。トレードの罠は意外とシンプル。次回はその最初の落とし穴から見ていきましょう。あなたが次にチャートを開くとき、きっと違う景色が見えるはずです。
このシリーズの予定
以下は『勝てない理由シリーズ』の全体構成です。公開済みの章にはリンクがあります。
第一章:トレード初心者が必ずぶつかる壁|全部勝とうとしてない?
第二章:高勝率トレードの罠|安定を求めるほど負けやすくなる理由
第三章:トレードの改善が逆効果になる理由|正しい修正の仕方
第四章:過去検証で勝てるのに本番で負けるのはなぜ?|カーブフィッティングの落とし穴
第五章:トレードの必勝法を探し続けても勝てない理由|聖杯探しの末路
第六章:トレードで唯一コントロールできること|勝ち続けるための武器
第七章:なぜ9割のトレーダーは負けるのか?|その決定的な原因とは
第八章:トレードで勝ち続ける人だけが知っている真実|私がたどり着いた答え
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