今週の振り返りと来週の見立て【9月21日】

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この投稿について

この投稿は、先週の金融イベントと来週の金融イベント、今週のチャートの振り返りと来週の見立てを投稿します。内容は今後必要に応じて見直す可能性があります。

使用しているチャートは4時間足です。この時間軸で「相場環境」の確認をします。細かいエントリー判断はここではしません。

使用している移動平均線は、

  • 「青」が短期移動平均線で20MA
  • 「赤」が中期移動平均線で120MA(上位足の日足の20MA相当)
  • 「灰」が長期移動平均線で600MA(更に上位足の週足の20MA相当)

です。

内容に関しての判断は自己責任でお願いいたします。

今週の振り返り

FOMC(アメリカ)

 概要:9月17日に米連邦準備制度理事会(Fed)がフェデラルファンド金利を 0.25ポイント引き下げて 4.00〜4.25%のレンジに。政策決定文で「リスク管理(labor market の弱さなどを考慮)」の観点が強調された。 The Economic Times+3連邦準備制度理事会+3Schwab Brokerage+3
 相場への影響:ドルが一時的に弱含み、米国債利回りが上昇する場面あり。将来の利下げ期待が市場で高まり、為替ではドル安圧力が強まる方向に。 Reuters+2United States – English+2

米国消費者物価指数(CPI)(アメリカ)

 概要:8月のCPIが前年比約2.9%と、市場予想どおりかやや上回る水準。コア・インフレ率も高止まり感あり。 Investing.com+2ING Think+2
 相場への影響:インフレが思ったよりも鈍く下がっていないとの見方から、Fedが利下げを急げないという思惑が出てきて、ドル支援要因に。利下げ期待とのバランスで相場が揺れた。 ING Think+2United States – English+2

ECB理事会(欧州)

 概要:9月11日のECB理事会で、政策金利は据え置き。中期的なインフレ見通しはほぼ目標の2%近辺。欧州委員会でも賃金上昇率の鈍化や経済活動の動きに注意が向いている。 European Central Bank+2FXStreet+2
 相場への影響:ユーロは大きな上昇材料を得られず、ユーロ/ドルなどで方向感の乏しい値動きに。ECBがこれ以上利下げを急がないという見方がユーロをやや支える場面もあった。 European Central Bank+1

日本のコアCPI(日本)

 概要:8月の全国ベースのコア消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年同期比は 2.7%。前月の水準から低下傾向。 Investing.com
 相場への影響:円安の抑制材料となり、ドル/円などで円の反発圧力あり。日本のインフレが鈍化してきており、日銀の金融政策スタンスへの思惑が影響。 Investing.com

米国 新規失業保険申請件数(Initial Jobless Claims)(アメリカ)

 概要:週次で発表された数値が予想より低く(失業申請の増加が想定より限定的)、労働市場の弱さを示す一方で急激な悪化は見られないという結果。 Investing.com+1
 相場への影響:この結果が「労働市場は緩やかに悪化しているが崩れてはいない」との見方を強め、Fedの追加利下げ期待を小刻みに維持する材料となり、ドルにはやや揺らぎが出た。 Reuters+1


今週のチャートの振り返りと来週の見立て

ドル円

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ドル円4時間足

今週は、先週にトレンドラインを割り込んでいて、そこからの戻りで高値切り下げとなり、戻り売りのチャンスがありました。

しかし、週足移動平均線と安値ゾーンに支えられて切り替えし、再びレンジ内に。

現在は上目線になりつつありますが、収束して近づいてくる移動平均線やレンジ中間のレジサポ逆転帯に支えられ、安値切り上げポイントを作れるかどうかといったところです。

ユーロドル

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ユーロドル4時間足

今週は、先週のブレイクからの押し目。上昇トレンドラインと収束からの拡散、レジサポ逆転帯上抜けと条件が揃い、このチャンスを拾えた人は多かったんじゃないかと思います。

ただ、その後ほぼ全戻し。現在は上昇トレンドラインに再び絡んでいますが、移動平均線は拡散から収束へ向かところ。

下抜けるとトレンド転換となる可能性があるので注意が必要です。

ポンドドル

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ポンドドル4時間足

今週は先週までの高値圏に押さえられながらも、安値切り上げでレジサポ逆転帯に支えれらえて、こちらもユーロドル同様エントリーチャンスでした。

しかし、こちらは全戻しからさらに下げ、中期移動平均線も割り込み、長期移動平均線と上昇トレンドラインで下げ止まっています。移動平均線は収束して近づいてくるのと、上には抜けたばかりのレジサポ逆転帯があり、戻り売りとなりやすい形です。

上昇トレンドラインと週足移動平均線での押し目買い勢力と戻り売り勢力の対立となりそうな局面です。


来週の注目イベント

下記は日本時間での予定です。

9月23日(火)欧州・ドイツとユーロ圏の製造業・サービス業PMI(Germany & Eurozone)
 注目点:景気の弱さ・強さがユーロ圏の今後の利下げ可能性を左右。ユーロの為替反応が出やすい。

9月24日(水)ドイツ IFO 景況感指数(Germany IFO Business Climate)
 注目点:企業からの景況感の変化は先行指標として重視され、ユーロ/ドルで材料視されるか。

9月25日(木)アメリカ 新規失業保険申請件数(Initial Jobless Claims)
 注目点:労働市場のひずみが続いているかどうか。Fedが利下げを続けられるかの判断材料。

・9月26日(金)アメリカ 個人消費支出物価指数(PCE Price Index)およびミシガン大学消費者信頼感指数(U-Mich Consumer Sentiment 最終値)
 注目点:PCEはFedが政策判断で最も重視する物価指標の一つ。コアPCEの動きが為替に大きく影響する可能性あり。

・(補足)9月22日(月)ヨーロッパ消費者信頼感(European Commission Consumer Confidence)など、軽めの指標もあり。景気心理が全体ムードに影響。


まとめ

来週は、物価指標(特に米PCE)と労働市場データが為替の方向感を決めるカギになりそうです。Fedの利下げペースに関する市場の期待と実際のデータのズレが大きければ、相場の急変動リスクも高いため要注意ですね。

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