【4/20〜4/24】今週の金融ニュースまとめ|原油急騰・円安継続・日経最高値更新の1週間

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2026年4月20日(月)〜24日(金)の1週間、金融市場では中東(米・イラン)情勢の緊張が全市場に波及しました。WTI原油が97ドル台まで急騰し、ドル円は159円台で推移。一方で日経平均は3週連続の最高値更新を果たし、AI・半導体銘柄への根強い需要が相場を支えました。

国内では日銀が4月27-28日の会合で利上げを見送る見通しが強まったほか、2026年春闘の賃上げ率が全体5.09%と高水準で推移していることも確認されています。

今週も7つの主要トピックをわかりやすく解説します。週末の振り返りと来週の相場展望にご活用ください。


① 日経平均が59,716円で3週連続最高値更新、AI・半導体が主導

4月24日(金)の日経平均終値は59,716円18銭(前週末比+1,240円)で3週連続高、連続最高値を更新しました。牽引したのはAI・半導体関連の大型株への集中的な買いで、米国市場での半導体株上昇が国内株式市場にも波及しました。一方でTOPIXは3,716pt台とほぼ横ばいで、多くの一般株は上昇の恩恵を受けていない「二極化相場」の様相を呈しています。ドル円が159円台後半と円安が続いていることも輸出企業の業績期待を下支えしました。

📌 わかりやすく言うと?
日経平均は「AI関連の一部大型株だけが猛烈に買われている」状態です。多くの企業の株価が動いていない中で指数だけが上がっているため、見かけより相場の強さは限定的と見る専門家もいます。


② S&P500が最高値圏で小幅調整、IBM決算がAI代替懸念を引き起こす

S&P500は4月21日(火)に前日比-0.63%の7,064.01ポイントで2日続落しました。NYダウも4月23日時点で49,310ドル台と史上最高値の5万ドル台には届かない水準で推移しています。IBM決算がAIによる人件費削減を示唆したことでソフトウェア関連株に売りが波及した一方、ユナイテッドヘルス(UNH)の好決算が相場全体を下支え。週を通じて11セクター中10セクターが下落し、唯一プラスだったのはエネルギー(+1.31%)でした。

📌 わかりやすく言うと?
アメリカの株式市場は史上最高値付近をキープしつつも、「IBMがAIで仕事を自動化する」というニュースがIT系の株全体の重しになりました。一方でエネルギー株は原油高の恩恵で上昇しました。


③ ドル円が159円台で推移、日銀利上げ先送り観測が円安圧力に

ドル円は週を通じて159円台前半〜後半で推移しました。4月20日(月)に159円台へ下落(円安方向)し、4月22日(水)時点でも約159.5円での取引が続きました。日本銀行が4月27-28日の政策会合で利上げを見送ると市場が見込んでいることが、円売り・ドル買いにつながっています。また、中東の緊張が続いて原油価格が急騰しているため、石油輸入国・日本の通貨(円)に対して売り圧力がかかりやすい状況です。

📌 わかりやすく言うと?
「日本は金利を上げない → 日本の円は魅力が低い → 円が売られてドルが買われる」という流れです。さらに原油が高くなると日本が海外に払うお金が増え、それも円安につながります。


④ WTI原油が97ドル台に急騰、米・イラン緊張とホルムズ海峡リスク

WTI原油先物は4月後半に1バレル97ドル台まで急騰し、4日連続で上昇しました。ブレント原油も101ドル台に反発しています。背景には米国とイランの軍事的緊張の再燃があり、世界最大の石油輸出ルートであるホルムズ海峡の通行リスクが高まっています。日本は原油輸入の約95%を中東に依存しており、ホルムズ海峡の通航停止リスクは日本経済に直撃するため、国内でも高い注目を集めました。週前半にはイランがホルムズ海峡を一時開放すると発表して原油が下落する場面もありましたが、緊張がすぐ再燃し反発しました。

📌 わかりやすく言うと?
「中東で戦争が起きそう → 石油が運べなくなるかも → 石油の値段が上がる」という連鎖です。日本はほぼすべての石油を中東から輸入しているため、原油高はガソリン代や電気代の上昇に直結します。


⑤ 日銀4月会合で利上げ見送り確実視、次回の判断は6月へ

日本銀行は4月27-28日に金融政策決定会合を開催しますが、現在の政策金利0.75%を据え置く見通しが大勢を占めています。中東情勢の不確実性が続く中で景気・物価への影響を慎重に見極める必要があるとして、追加利上げの判断は次回6月会合に先送りされる見込みです。今後は6月・10月に各0.25%ポイントの利上げ、2027年に最終的に2.00%を目指すシナリオが市場コンセンサスとなっています。米FRBは新議長のもとでデータ依存の姿勢を継続、年内1〜2回の利下げを見込む市場予想のもと、「データ次第」の姿勢を維持しています。FRB政策金利(FF金利誘導目標)は現在4.25-4.50%。

📌 わかりやすく言うと?
日銀は「まだ利上げしない」と決める見込みです。金利を上げれば円高になりやすく、上げなければ円安が続きます。中東情勢がどうなるか様子を見たいというのが本音です。


⑥ ビットコインが77,700ドル台で横ばい、リスクオフの影響を受ける局面

ビットコイン(BTC)は4月24日時点で約77,736ドルで取引されました。中東情勢の不透明感や米国株の調整圧力を受けてリスク資産全般に売り圧力がかかり、暗号資産市場も強い上昇が出づらい展開となっています。4月の月間平均予測では86,000ドル台との見方もある中、今週は7万ドル台後半での横ばい推移が続き、次の方向性を模索しています。

📌 わかりやすく言うと?
ビットコインは最近、株式市場が下がると一緒に下がる傾向があります。「リスクオフ(安全な資産に逃げる動き)」のときに売られやすいため、中東情勢が落ち着かない今週は動きが鈍くなっています。


⑦ 2026年春闘、賃上げ率5.09%で高水準維持、中小企業も5%台達成

連合の4月3日時点の集計によると、2026年春季労使交渉の全体賃上げ率は5.09%となり、前年同水準を維持しています。300人未満の中小組合でも5.00%と、大企業並みの賃上げが実現しつつあります。満額回答が相次いだ3月18日の集中回答日では規模計5.26%が記録されました。「経済の好循環(賃上げ→消費増→企業収益増→さらなる賃上げ)」に向けた流れが定着しつつあります。

📌 わかりやすく言うと?
「今年も給料が5%上がる」という流れが大企業だけでなく中小企業にも広がっています。物価上昇が続く中で実質的な生活水準を守るためには賃上げが不可欠で、政府・企業・労働組合が同じ方向を向いています。


📊 今週の主要マーケットデータ(4月24日時点)

指標 数値・水準 前週・備考
日経平均株価59,716円(4/24終値)前週末比+1,240円、3週連続高・最高値更新
NYダウ49,310ドル台(4/23時点)高値圏での一服、5万ドル台到達ならず
S&P5007,064pt(4/21時点)最高値圏で2日続落も底堅い
ドル/円159円台(週間)日銀利上げ先送り観測で円安継続
WTI原油97ドル台4日連続上昇、米・イラン緊張が背景
長期金利(日本・10年)約1.5%台日銀利上げ見送り観測で小幅低下
日銀政策金利0.75%4月会合で据え置き見通し
FRB政策金利(FF金利)4.25〜4.50%年内1〜2回の利下げ予想
ビットコイン(BTC)約77,736ドル中東リスクオフで7万ドル台後半横ばい
春闘賃上げ率5.09%(全体/4月3日集計)中小企業も5%台達成、高水準維持

来週の注目ポイント

  • 🔍 4月27-28日:日銀金融政策決定会合 政策金利据え置き見通し、展望レポートの成長・物価見通し修正に注目
  • 🔍 4月30日〜5月1日:FOMC(米連邦公開市場委員会) 政策金利据え置き見通し、パウエル議長会見で今後の利下げ示唆があるか注目
  • 🔍 5月1日:米4月雇用統計 労働市場の強さとFRB利下げ時期への影響を確認
  • 🔍 引き続き:米・イラン情勢とホルムズ海峡動向 緊張緩和か悪化かで原油・円相場が大きく動く可能性

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任のもと、必要に応じて専門家にご相談ください。掲載データは記事執筆時点のものであり、最新情報と異なる場合があります。

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